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大規模修繕の保証はどこまで確認する?管理組合が見落としやすいポイント

こんにちは。MRCの平松です。

管理組合の方とお話ししていると、大規模修繕の検討ではどうしても工事金額や工事範囲、施工会社の比較に意識が向きやすいです。
もちろん、そこはかなり大事です。

ただ、契約や工事内容がある程度まとまってきた段階で、あとから気になりやすいのが
「保証はどうなっていますか?」
という話です。

これも、とても自然な疑問です。

せっかく大きなお金をかけて工事をするのなら、終わった後も安心したい。
もし不具合が出たとき、どこまで対応してもらえるのか知っておきたい。
そう考えるのは当然です。

一方で、理事会の中では保証の話が後ろに回りやすいことがあります。
工事の中身や見積比較の方が先に気になるので、保証は
「工事が終わった後の話」
のように見えやすいからです。

でも実際には、保証の見方を先に持っておくと、施工会社の比較もしやすくなりますし、住民説明でも話しやすくなります。
反対に、ここが曖昧だと、工事後に少し不安が残りやすくなります。

今回は、大規模修繕の保証はどこまで確認しておきたいのか、理事会で見落としやすいポイントは何か、どう整理すると話しやすいのかをまとめてみたいと思います。

保証は「長ければ安心」とは言い切れない

保証の話になると、つい
保証年数が長い方がいい
という見方になりやすいです。

たしかに、年数は気になります。
理事会としても、5年なのか10年なのか、数字があると比べやすく感じます。

ただ、保証は年数だけで見ても少し足りません。

どの工事項目が対象なのか。
どんな不具合が保証対象なのか。
どういう場合は対象外なのか。
不具合が出たとき、誰にどう連絡するのか。
こうしたこともかなり大事です。

つまり、保証は
「何年あるか」
だけではなく、
「何を、どういう条件で見てもらえるのか」
まで一緒に見た方が現実に合っています。

保証の話は工事後ではなく、契約前に見たい

理事会で保証の話が後ろに回りやすいのは、工事が終わった後の安心材料のように見えるからだと思います。

でも実際には、保証は工事後に急に始まるものではなく、契約や仕様の段階から整理されている必要があります。

なぜなら、

どの工法を選ぶのか
どの材料を使うのか
どんな施工条件になるのか

によって、保証の考え方が変わることがあるからです。

そのため、理事会としては
工事が終わったら保証を確認しよう
ではなく、
比較や契約の段階で保証条件も見ておこう
という順番の方が進めやすいです。

工事項目ごとに保証の見方は少し違う

大規模修繕では、いろいろな工事項目があります。
外壁補修、防水、シーリング、塗装、鉄部、場合によっては設備まわりも入ってきます。

ここで気をつけたいのは、保証の考え方が工事項目ごとに少し違うことです。

たとえば、防水は比較的保証が意識されやすいです。
一方で、塗装や外壁補修は、どこまでを不具合と見るのかが少し分かりにくいことがあります。
シーリングも、施工範囲や状態によって見方が変わることがあります。

つまり、
「この工事全体で保証は何年です」
という一言だけで全部を理解したつもりになると、後で少しズレやすいです。

ざっくり表で見るとこう整理しやすい

理事会で見やすいように、保証の確認ポイントをかなりざっくり表にするとこんな感じです。

項目見たいポイント理事会で気にしたいこと
防水保証年数、対象範囲、不具合時の対応漏水時の扱い、下地との関係
シーリング施工範囲、保証内容、対象外条件打ち替えか補修かで見方が変わる
塗装保証対象、劣化の判断基準色あせと施工不良の違い
外壁補修対象範囲、再劣化時の扱い補修方法と保証の関係
鉄部錆や塗膜不良の扱い使用環境との関係
設備関連機器保証、施工保証の区別メーカー保証との違い

こうして見ると、保証は一つではなく、工事項目ごとに整理して見た方がかなり分かりやすいです。

「保証対象」と「自然な経年変化」は分けて考える

保証の話で理事会が少し迷いやすいのが、どこからが保証対象なのかという点です。

工事後に何か変化があったとしても、それがすべて施工不良とは限りません。
材料や環境によって起きる自然な経年変化もあります。

たとえば、

少しの色あせ
汚れの付着
使い方や周辺環境による変化

などは、保証の対象とは別に見られることがあります。

ここが曖昧なままだと、理事会としても住民の皆さんに説明しにくくなります。
だからこそ、保証の話では
何を施工不良として扱うのか
何を自然な変化として見るのか
を分けて理解しておくことが大事です。

メーカー保証と施工保証は同じではない

設備や材料が入る工事では、メーカー保証と施工保証が混ざって見えやすいです。

でも、この二つは同じではありません。

材料や機器そのものに対する保証なのか。
施工のやり方に対する保証なのか。
ここは整理して見た方が分かりやすいです。

理事会としては、
「保証が付いています」
という一言だけではなく、
誰がどこを保証するのか
を見た方が後で困りにくくなります。

特に設備系の項目が入る場合は、ここが曖昧だと少し説明しにくくなります。

不具合が出たときの連絡の流れもかなり大事

保証というと、どうしても年数や対象範囲に目が向きます。
でも実際に工事後に大事なのは、不具合が出たときの流れです。

どこに連絡するのか。
管理会社経由なのか。
施工会社へ直接なのか。
設計コンサルや監理者が入るのか。
初動確認は誰がするのか。

ここが見えていないと、不具合が出たときに理事会がかなり迷いやすくなります。

つまり、保証は書類の中身だけでなく、動き方まで見えている方が安心です。

工事後の定期確認があるかも見ておきたい

保証の話では、何か起きたときの対応だけでなく、工事後の定期確認があるかどうかも大切です。

工事が終わって引き渡して終わりではなく、
一定期間後に点検や確認を行う流れがあると、理事会としてもかなり安心しやすいです。

たとえば、

工事後の初期不具合の確認
一定期間後の点検
気になる箇所の再確認

こうした流れが見えていると、住民の皆さんにも説明しやすくなります。

保証は「何か起きたら対応します」だけではなく、
起きにくくするためにどう見るか
という考え方も大事です。

保証があるから全部安心、とは言い切れない

ここも少し大事なところです。

保証が付いていると安心感はあります。
でも、保証があるからすべて自動的に解決するとは限りません。

不具合の内容によっては、
保証対象になるかの確認が必要です。
原因の整理が必要なこともあります。
住民側の使い方や別要因との切り分けが必要なこともあります。

だからこそ理事会としては、
保証があるから大丈夫
で終わるのではなく、
保証の中身を理解しておくこと
が大切になります。

施工会社比較でも保証の見方は役立つ

保証の見方を持っておくと、施工会社を比較するときにも役立ちます。

金額だけを見ると差が見えにくいことがありますが、

保証の整理が分かりやすいか
説明が具体的か
工事後の対応まで見えているか

という点を見ると、その会社の考え方も少し見えやすくなります。

理事会としても、
安いか高いか
だけではなく、
工事後まで含めてどう考えているか
を見る材料になります。

住民説明では「保証があります」だけでは少し足りない

住民説明の場でも、保証の話は安心材料になりやすいです。
ただ、
「保証があります」
だけでは少し弱いことがあります。

住民の皆さんが知りたいのは、

どこまで見てもらえるのか
不具合が出たらどうすればよいのか
工事後も確認の機会があるのか

といった、もう少し具体的なところです。

理事会としては、そこまで整理して話せると、工事後の安心感も伝えやすくなります。

理事会で先に確認したいこと

保証の話で、理事会が先に見ておきたいのは次のような点です。

工事項目ごとの保証の整理
保証対象と対象外の考え方
不具合時の連絡先と流れ
工事後の点検の有無
住民説明でどう伝えるか

このあたりが見えていると、工事後の安心感もかなり違ってきます。

よくある質問(Q&A)

大規模修繕では保証は必ず付きますか?

工事項目によって考え方は違いますが、保証の整理はかなり大事です。
ただし、年数だけでなく対象範囲や条件まで確認した方が安心です。

保証年数が長い会社の方がいいですか?

年数は大切ですが、それだけでは決めにくいです。
何が保証対象なのか、不具合時にどう対応するのかまで見た方が現実に合っています。

住民説明では何を話すといいですか?

保証があります、だけでなく、どこまで見てもらえるのか、不具合時はどう連絡するのか、工事後の確認はあるのかまで話せると分かりやすいです。

まとめ

大規模修繕の保証は、工事が終わった後に少し確認する話ではなく、契約や比較の段階から見ておいた方が整理しやすいテーマです。

大切なのは、保証年数だけではありません。
どの工事項目が対象なのか。
何が保証対象で、何が自然な経年変化なのか。
不具合が出たとき、どこにどう連絡するのか。
そこまで見えていると、理事会としても住民説明としてもかなり安心しやすくなります。

大規模修繕は、工事中だけで終わる話ではありません。
工事後の安心感まで含めて考えると、保証の整理はかなり大事なポイントです。

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