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長期修繕計画はExcel管理で十分?クラウド管理と比較したいポイント
こんにちは。MRCの平松です。
長期修繕計画の話になると、理事会で意外とよく出てくるのが、
「今のままExcelで管理していけば十分ではないですか?」
という声です。
この感覚は、とてもよく分かります。
Excelは使い慣れている。
表も作れる。
修繕積立金の試算もできる。
資料も添付しやすい。
だから、長期修繕計画もExcelで回せそうに見えます。
実際、最初の整理だけならExcelで十分な場面もあります。
ただ、管理組合の運営は、表を作ったら終わりというわけではありません。
前回工事の履歴をどう残すか。
理事が替わったあとにどう引き継ぐか。
管理会社とどこまで共有するか。
住民説明のたびに資料をどう出し直すか。
こうしたことが少しずつ重なってくると、Excelだけでは回しにくくなることがあります。
だからこそ、理事会としては
「Excelが使えるか」
ではなく、
「管理組合として続けやすいか」
で考える方が分かりやすいです。
今回は、長期修繕計画はExcel管理で十分なのか、クラウド管理と何が違うのか、理事会が比較したいポイントを整理してみたいと思います。
先に答えを言うと、Excelが悪いわけではない
最初にここははっきりさせておきたいです。
Excel管理が悪いわけではありません。
むしろ、長期修繕計画を整理し始める段階では、かなり使いやすい道具です。
工事項目を並べる。
時期を整理する。
費用を試算する。
収支表を作る。
こうしたことはExcelでも十分できます。
ただ、長期修繕計画は、作って保存して終わる資料ではありません。
理事会のたびに見返し、前回工事を反映し、住民説明に使い、必要に応じて更新していく資料です。
ここまで含めて考えると、Excelだけでは少し工夫が必要になる場面があります。
比較したいのは「作れるか」より「回し続けられるか」
Excelとクラウドを比べるとき、どうしても
どちらが高機能か
どちらが便利か
という話になりやすいです。
もちろん、それも気になります。
でも、管理組合として本当に見たいのはそこだけではありません。
一番見たいのは、
理事が替わっても回し続けやすいか
です。
長期修繕計画は、今の理事会だけのものではありません。
次の理事会にも、その次の修繕判断にもつながっていきます。
だから、作成のしやすさより、運用のしやすさの方が後で効いてきます。
Excel管理とクラウド管理の違いを表で見るとこうなる
理事会で比較しやすいように、まずはかなりざっくり整理するとこんな違いがあります。
| 比較したい点 | Excel管理 | クラウド管理 |
|---|---|---|
| 作りやすさ | 始めやすい | 初期設定や考え方の整理が必要なことがある |
| 更新のしやすさ | 担当者が分かっていれば進めやすい | 複数人で共有しながら進めやすい |
| 引き継ぎ | 人によって差が出やすい | 情報を残しやすい |
| 履歴管理 | ファイルが増えると追いにくい | 更新履歴や判断の流れを見やすい |
| 共有 | メール添付や個別保存になりやすい | 理事会・管理会社で同じ情報を見やすい |
| 住民説明 | 資料化はしやすい | 元データとのつながりを持たせやすい |
この表を見ると、Excelは「始めやすさ」が強く、クラウドは「続けやすさ」が強い、と考えると分かりやすいです。
Excel管理が向いている場面
Excelが向いているのは、たとえばこんな場面です。
長期修繕計画をまず整理したい
理事会の中で限られた人数で扱う
資料量がまだそこまで多くない
前回工事や設備更新の履歴が比較的シンプル
こういう状態なら、Excelでも十分回せることがあります。
特に、最初に長期修繕計画を見直すときや、概算の方向性を整理するときは、Excelの分かりやすさが役立つことがあります。
Excel管理で起きやすいこと
一方で、長期修繕計画をExcelで回していると、管理組合ではこんなことが起きやすいです。
最新版がどれか分かりにくくなる
理事長のパソコンにしか入っていない
前年度の修正版と今年度版の違いが追いにくい
前回工事の資料や議事録が別保存になっている
収支表だけ別ファイルになっている
こうしたことです。
どれも珍しい話ではありません。
むしろ、理事会が真面目に整理しているほどファイルは増えやすいです。
だから、Excelそのものが悪いというより、
情報が分かれていきやすい
ところが管理組合では少し扱いにくくなることがあります。
クラウド管理が向いている場面
クラウド管理が向いているのは、たとえば次のような管理組合です。
理事が輪番で入れ替わる
前回工事の履歴や資料が多い
長期修繕計画だけでなく、収支や履歴も一緒に見たい
管理会社とも継続して共有したい
住民説明のたびに資料を探し直している
こういう場合、Excelだけで回すより、情報をつながる形で持てる方がかなり整理しやすくなります。
違いが大きいのは「判断の履歴」を残せるかどうか
長期修繕計画の運用で意外と大きいのが、数字そのものより判断の履歴です。
なぜこの工事をこの年に置いたのか。
なぜ設備更新を次回に回したのか。
なぜ積立金の見直しをここで考えたのか。
こうしたことは、Excelの表だけでは残りにくいです。
メモを別につけていても、後からつながりが見えにくくなることがあります。
クラウド管理の良さは、この「判断の流れ」を資料や履歴と一緒に見やすくしやすいところです。
理事交代との相性で見ると違いが分かりやすい
管理組合で長期修繕計画が止まりやすい理由の一つが、理事交代です。
前の理事会では分かっていたことが、次の理事会では前提ではなくなる。
どのファイルが最新版か分かりにくい。
前回の議論をまた確認するところから始まる。
こういうことがあります。
ここで比較すると、Excelは人に依存しやすく、クラウドは情報に依存しやすい、という違いがあります。
つまり、
担当者がしっかり管理している間はExcelでも回る
けれど、
担当者が替わると話が戻りやすい
ことがあります。
かなり簡単に図で見るとこうなる
流れをかなり簡単に並べると、こんな見方です。
Excel管理
↓
作るのは早い
↓
ファイルが増える
↓
引き継ぎで差が出やすい
クラウド管理
↓
最初に整理がいる
↓
情報をつなげて持ちやすい
↓
引き継ぎや共有がしやすい
こうして見ると、Excelとクラウドは優劣というより、得意な場面が違うと考える方が分かりやすいです。
住民説明のしやすさでも差が出る
長期修繕計画は、理事会の中だけで完結しません。
総会や住民説明にもつながります。
そのときに出てくるのが、
前回どこまで工事したのか
今回どこを見直したのか
今後の積立金の見通しはどうか
という説明です。
Excelでも資料化はできます。
ただ、元データと履歴、関連資料が分かれていると、そのたびに整理が必要になります。
クラウド管理の良さは、計画・履歴・関連資料をつなげて見やすくできるところです。
住民説明が続く管理組合ほど、この差は出やすいです。
リノプラのような仕組みが向いているのはこんな管理組合
MRCのリノプラは、長期修繕計画の作成そのものだけではなく、過去の工事内容や費用、見送った理由、判断の履歴などを一元管理し、理事交代後も話が戻りにくいようにする運用プラットフォームとして案内されています。クラウドでの共有や住民向け閲覧IDにも対応しているので、まさに「作ること」より「回し続けること」を考える管理組合と相性がよいです。
そのため、特に次のような管理組合では、Excelだけよりリノプラのような考え方が合いやすいです。
理事交代が多い
長期修繕計画の資料が点在している
管理会社との共有をスムーズにしたい
履歴や判断の流れも残したい
住民説明をしやすくしたい
よくある質問(Q&A)
長期修繕計画はExcelで作れますか?
作れます。
ただし、運用や引き継ぎまで考えると、Excelだけでは工夫が必要になることがあります。
クラウド管理にすると何が変わりますか?
長期修繕計画そのものだけでなく、履歴、判断の流れ、関連資料をつなげて見やすくしやすくなります。
最初はExcelで、途中からクラウドでもいいですか?
もちろんです。
まずは整理を始めて、情報が増えてきた段階で運用の形を見直す考え方でも大丈夫です。
まとめ
長期修繕計画をExcelで管理すること自体は問題ありません。
ただ、管理組合にとって大事なのは、表を作れるかどうかより、理事交代後も回し続けられるかどうかです。
Excelは始めやすい。
クラウドは続けやすい。
この違いで見ると、かなり整理しやすくなります。
長期修繕計画を作って終わりにせず、前回工事の履歴や今後の判断までつながる形で持っていきたい管理組合にとっては、クラウド管理を検討する意味はかなりあります。
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