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大規模修繕で在宅勤務はどうなる?住民説明で先に伝えておきたいこと
こんにちは。MRCの平松です。
大規模修繕の話が具体的になってくると、ここ数年かなり増えたと感じるのが
「在宅勤務への影響はどのくらいありますか?」
という質問です。
以前は、工事中の生活への影響といえば、洗濯物やバルコニー、騒音の話が中心でした。
もちろん今でもそこは大事なのですが、働き方が変わってきたことで、日中に自宅で仕事をしている方がかなり増えています。
そうなると、住民の皆さんの感覚も少し変わってきます。
「多少不便でも仕方ない」ではなく、
「会議の時間に大きな音が出たら困る」
「集中して作業したいのに落ち着かないかもしれない」
「窓の外に人の気配があるだけでも気になる」
という、もっと日常に近い悩みとして受け止められるようになります。
理事会の中では工事そのものの必要性や費用の話に意識が向きやすいのですが、住民の皆さんにとっては、仕事がいつもどおりできるかどうかはかなり大きな問題です。
だからこそ、在宅勤務の話は後から出てくる細かな質問ではなく、工事中の暮らし方を考えるうえで早めに触れておきたい論点になっています。
今回は、大規模修繕で在宅勤務にはどんな影響が出やすいのか、理事会として何を把握して、どのように伝えておくと住民の皆さんが見通しを持ちやすいのかを整理してみたいと思います。
在宅勤務の影響は“人によって違う”が前提になる
まず最初に押さえておきたいのは、在宅勤務への影響は住民の皆さんによってかなり違うということです。
たとえば、
・オンライン会議が多い方
・文章作成や設計など集中作業が中心の方
・電話対応が多い方
・日によって在宅と出社が分かれる方
・静かな環境が必要な仕事をしている方
では、同じ工事でも受け止め方がかなり変わります。
理事会として
「日中の工事だから、そこまで気にしなくてもいいのでは」
と感じることがあるかもしれません。
でも、在宅勤務の方にとっては、日中こそ一番影響を受けやすい時間帯です。
ここを理解しておかないと、住民説明のときに
「生活への配慮が足りない」
と受け取られてしまうことがあります。
つまり、在宅勤務の話は特別扱いではなく、今の暮らし方に合わせた生活影響の説明として見ておいた方が自然です。
一番気にされやすいのはやはり騒音
在宅勤務への影響として、まず思い浮かぶのはやはり音だと思います。
オンライン会議中に大きな音が続く。
集中したい時間に断続的な打撃音が入る。
高圧洗浄や足場工事の音が想像以上に気になる。
こうしたことは、実際にかなり不安に感じられやすいです。
特に在宅勤務では、単に「うるさい」だけではなく、
・相手の声が聞き取りにくい
・こちらの声が伝わりにくい
・会議中に説明が止まる
・集中が途切れる
といった仕事そのものへの影響に変わります。
そのため、住民説明では
「工事なので多少音が出ます」
では足りません。
在宅勤務の方にとっては、
どの工程で音が出やすいのか
ずっと続くわけではないのか
特に注意したい時期はいつか
が見えることの方が重要です。
音だけでなく“気配”も気になる
ここは意外と見落とされやすいところです。
在宅勤務の方が気にするのは、必ずしも騒音だけではありません。
足場がかかると、窓の外やバルコニー側に作業員の気配を感じやすくなります。
たとえば、
・レースカーテンだけでは落ち着かない
・窓を開けにくい
・視線が気になる
・人の出入りが見えるだけで集中しにくい
といった感覚です。
これは大げさな話ではなく、実際に自宅で何時間も仕事をしている方にとってはかなり気になることがあります。
ふだんは静かに過ごしている空間に、急に“外の仕事の気配”が入ってくるわけですから、落ち着かなくなるのは自然です。
理事会としても、在宅勤務への影響を考えるときは、音だけでなく
作業員の近接や視線の感じ方
も一緒に見ておいた方が住民説明しやすくなります。
窓を開けにくいことも仕事に影響する
在宅勤務の方の中には、ふだんから窓を開けて換気しながら仕事をしている方もいます。
エアコンが苦手な方もいますし、室内にこもる感じを避けたい方もいます。
でも大規模修繕では、工程によって窓を閉めてほしい時間帯が出ることがあります。
たとえば、
・高圧洗浄
・補修作業
・塗装やシーリング作業
・窓まわりの作業
などです。
これが在宅勤務の方にとっては、想像以上に負担になることがあります。
仕事の集中だけでなく、室温や空気のこもり方、においへの感じ方も変わるからです。
住民説明では、
「窓を閉めてください」
だけではなく、
どういう工程でそうなるのか
ずっとではないこと
事前に案内すること
まで見えると、かなり受け止めやすくなります。
住民が本当に知りたいのは“働けるかどうか”
理事会では、どうしても工事工程を中心に考えます。
でも在宅勤務の方が知りたいのは、工程表の細かい内容そのものではありません。
本音としては、
「その期間、自宅で普通に仕事ができるのか」
という一点に近いことが多いです。
もちろん、これに対して
「まったく影響ありません」
とは言えない場合もあります。
でも、だからこそ説明の仕方が大事です。
たとえば、
・音が出やすい時期は限られていること
・工程によって影響の強弱があること
・事前に周知されること
・必要に応じて予定が見えること
が分かるだけでも、住民の皆さんはかなり予定を組みやすくなります。
在宅勤務の方にとって必要なのは、完璧な静けさの約束ではなく、見通しを持てること なのだと思います。
“工事だから仕方ない”だけで終わらせない
正直に言えば、大規模修繕では在宅勤務に一定の影響が出ることはあります。
工事をしながら、まったく普段どおりの静かな環境を保つのは難しい場面もあります。
ただ、それを
「工事だから仕方ないです」
だけで終わらせると、住民の皆さんにはかなり冷たく聞こえてしまいます。
実際には、理事会として伝えたいのはそこではないはずです。
そうではなく、
・影響が出やすい場面はあること
・ただし工程によって違いがあること
・特に注意したい時期は見えること
・事前に案内できること
・生活への配慮は意識していること
を伝える方が、ずっと現実的で、受け止められやすいです。
住民説明では、正論より
どう暮らしに寄り添って伝えるか
の方が大きく効くことがあります。
理事会で先に整理しておきたいこと
在宅勤務への影響については、住民説明の前に理事会の中で整理しておきたいことがあります。
たとえば、
・音が大きくなりやすい工程は何か
・その時期はいつ頃か
・窓を閉めてもらう工程は何か
・人の気配が出やすい作業は何か
・住民への事前案内はどうするか
・質問が来たとき、どう答えるか
このあたりが理事会の中で共有できていると、住民説明もかなり落ち着いて進めやすくなります。
逆に、理事会の中で
「そのときになってみないと分からない」
だけになっていると、住民の皆さんには不安しか残りません。
スケジュールの見せ方がかなり重要
在宅勤務の方にとっては、
「何か月工事があります」
という情報だけでは役に立ちにくいことがあります。
それよりも、
・特に音が出やすいのはどの工程か
・生活影響が大きいのはいつ頃か
・その案内はいつ出るのか
が分かった方が、仕事の予定を調整しやすいです。
たとえば、
「この週は高圧洗浄が予定されている」
「この時期は外壁補修で音が出やすい」
という見通しがあれば、会議の予定を組み替えることもできます。
住民説明で全日程を細かく確定する必要はありませんが、少なくとも
影響の山場が見えること
はかなり意味があります。
在宅勤務の相談を“わがまま”にしない
ここは理事会として少し意識したいところです。
在宅勤務への不安を住民の方が口にすると、場合によっては
「みんな同じ条件なのだから仕方ない」
と受け止めたくなることもあるかもしれません。
でも、今の時代、在宅勤務は特別な働き方ではなくなっています。
つまり、そこで出てくる困りごとは個人的なわがままではなく、工事中の生活影響としてかなり一般的な質問になっています。
だからこそ、住民説明でも
「そういう働き方の方もいる」
という前提で資料や案内を作っておいた方が、全体として親切です。
住民説明では“配慮している姿勢”が伝わることが大きい
在宅勤務への影響について、理事会や施工側ですべてを解決できるわけではありません。
でも、それでも住民の皆さんが安心しやすいのは、
ちゃんと気にかけてくれていることが分かるとき
です。
たとえば、
・工事の山場を早めに案内する
・騒音が出やすい工程を伝える
・窓の扱いを事前に知らせる
・問い合わせに答えられるようにしておく
こうしたことが見えていると、かなり印象が変わります。
在宅勤務の影響は、工事の外側にある細かな話に見えて、実は住民満足や納得感にかなり関わるテーマです。
よくある質問(Q&A)
大規模修繕中も在宅勤務はできる?
できる場合も多いですが、工程によっては騒音や窓の制限、外の気配などで仕事がしにくい時間帯が出ることがあります。
そのため、影響が出やすい時期を事前に把握しておくことが役立ちます。
一番影響が出やすいのは何?
人によって違いますが、音の出やすい作業、高圧洗浄、窓まわりの工事、作業員の近接などが気になりやすいことが多いです。
住民説明では何を伝えるといい?
工程による影響の違い、特に注意したい時期、事前案内の方法、この3つが見えるだけでもかなり安心感につながります。
まとめ
大規模修繕で在宅勤務に影響が出るかという話は、今ではかなり現実的なテーマです。
音、窓の開閉、外の気配、においなど、工事中の暮らし方そのものに関わってくるからです。
そのため、理事会としては
「工事だから仕方ない」
で片づけるのではなく、どの工程で、どんな影響が出やすいのかを整理して、住民の皆さんが見通しを持てる形にしておいた方が住民説明は進めやすくなります。
在宅勤務の不安は、特別な要求ではなく、今の暮らし方に合った自然な疑問です。
そこに先回りして触れておくだけでも、住民の皆さんの受け止め方はかなり変わってきます。
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