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大規模修繕でにおいはどのくらい?住民説明で先に伝えておきたいこと
こんにちは。MRCの平松です。
大規模修繕の住民説明を考えるとき、騒音や洗濯物の話は比較的想像しやすいのですが、意外と後から強く出てくるのが
「においはどのくらいありますか?」
という質問です。
これも実はかなり多いです。
特に在宅時間が長い方、小さなお子さんがいるご家庭、においに敏感な方、換気を大事にしている方にとっては、工事中のにおいは思っている以上に気になるテーマです。
しかも、音と違って周囲に説明しにくいこともあります。
「うるさい」なら誰でも分かりやすいのですが、においの感じ方は人によって差があるので、住民の皆さんも不安を言い出しにくいことがあります。
理事会の中では、工事の必要性や費用、施工会社の比較がどうしても中心になります。
その一方で、暮らしの中では
「窓を開けられない」
「においが室内に入ってきそう」
「体調に影響しないか気になる」
といったことの方が、ずっと切実に受け止められる場合があります。
だからこそ、このテーマは後から補足的に扱うより、早めに整理しておいた方が住民説明は進めやすくなります。
今回は、大規模修繕ではどんな工程でにおいが出やすいのか、どのくらい続くのか、理事会として何を把握して、どう伝えておくと住民の皆さんが見通しを持ちやすいのかをまとめてみたいと思います。
においの話は人によって受け止め方がかなり違う
まず最初に知っておきたいのは、においの話は感じ方に個人差がかなりあるということです。
たとえば、
・在宅勤務で一日中家にいる方
・赤ちゃんや小さなお子さんがいるご家庭
・高齢の方がいる世帯
・体調面でにおいに敏感な方
・ふだんから窓を開けて過ごすことが多い方
では、同じ工事でも受け止め方がかなり変わります。
理事会や工事側から見ると
「工事ではよくある程度のにおい」
でも、住民の皆さんからすると
「これが何日も続くのはかなりつらい」
と感じることがあります。
この差を理解していないと、住民説明の場で
「そのあたりへの配慮が足りない」
と受け取られやすくなります。
つまり、においの話は神経質な話ではなく、生活の感じ方にかなり近い話として見ておいた方が自然です。
ずっと同じにおいが続くわけではない
ここは、住民の皆さんに先に伝えておくとかなり安心につながるポイントです。
工事期間中ずっと強いにおいが出続けるわけではありません。
実際には、工程によってにおいの出やすい時期と、そうでもない時期があります。
たとえば、
・比較的においの少ない作業
・一時的に材料のにおいが出やすい作業
・窓まわりやバルコニー側で作業するため、住戸内に影響を感じやすい作業
という違いがあります。
そのため、住民説明では
「工事中はにおいがあります」
とひとまとめにするより、
どの工程で、どの程度、気になりやすいのか
を分けて伝えた方がずっと分かりやすいです。
においが出やすい主な工程
理事会として先に整理しておきたいのは、どんな作業でにおいが気になりやすいかです。
塗装工事
においの話でまず思い浮かぶのは塗装です。
塗料の種類や施工部位によって感じ方は違いますが、においが気になる工程として挙がりやすいです。
特に窓まわりやバルコニー側に近い作業では、住戸内ににおいが入りやすいと感じることがあります。
シーリング工事
サッシまわりや外壁目地などのシーリング工事でも、材料のにおいが気になることがあります。
住民の皆さんにとっては見えにくい工程ですが、窓の近くで行うことも多いため、室内で気づきやすいです。
防水工事
屋上やバルコニーまわりなどの防水工事でも、材料によってはにおいが出やすいことがあります。
場所によっては住戸内に直接大きく影響しないこともありますが、条件次第では気になる場合があります。
補修材や下地処理材の使用
外壁補修や下地調整の工程で使う材料でも、においを感じることがあります。
塗装ほど強い印象ではなくても、断続的に気になることがあります。
こうして見ると、においの原因は一つではなく、工程ごとに少しずつ性質が違います。
住民が知りたいのは“どのくらい続くのか”
住民の皆さんにとって一番知りたいのは、材料名や工法の専門的な話そのものではありません。
実際には、
・何日くらい気になりそうか
・一日中続くのか
・ずっと窓を閉めなければならないのか
・事前に分かるのか
といったところが気になりやすいです。
そのため、住民説明では
「においが発生する場合があります」
だけでは、正直あまり役に立ちません。
むしろ、
・においが出やすい工程があること
・ずっと同じ状態ではないこと
・特に注意したい時期は案内すること
・窓の扱いも含めて事前に周知すること
まで見えている方が、住民の皆さんはかなり予定を立てやすくなります。
窓の開閉とセットで考える方が自然
においの話は、窓の話と切り離さない方が分かりやすいです。
住民の皆さんの感覚としては、
・においがあるか
・窓を開けられるか
・換気はどうするか
・室内にこもらないか
が全部つながっているからです。
そのため住民説明でも、
「においについて」
だけ単独で話すより、
窓まわりの扱い、換気、作業工程との関係
を一緒に整理した方が生活に引き寄せて伝えやすくなります。
実際、においだけを切り出して説明されても、住民の皆さんとしては
「では窓はどうしたらいいのか」
という次の疑問が出やすいです。
においの不安は体調面の心配にもつながりやすい
においの話が難しいのは、単なる好き嫌いではなく、体調面の不安につながることがあるからです。
たとえば、
・気分が悪くならないか
・頭痛がしないか
・小さな子どもに影響はないか
・高齢の家族は大丈夫か
といった心配です。
理事会として医療的な判断までできるわけではありません。
ただ、こうした不安が出ること自体は想定しておいた方が住民説明しやすくなります。
そのうえで、
・においが出やすい工程は事前に案内すること
・窓の扱いを含めて知らせること
・気になる場合の相談先を明確にしておくこと
が見えていると、住民の皆さんも少し落ち着いて受け止めやすくなります。
“少しにおいます”では伝わりにくい
住民説明で気をつけたいのは、
「少しにおいが出ることがあります」
のような曖昧な表現だけで終わらせないことです。
もちろん、細かく断定しすぎるのも難しいです。
ただ、あまりに抽象的だと、住民の皆さんにとってはかえって不安です。
たとえば、
・どの工程で気になりやすいのか
・窓を閉めた方がよい場面があるのか
・期間としては短期的なのか
・事前にお知らせが来るのか
といったことまで分かると、受け止め方はかなり変わります。
不安を小さくするのは
「まったくにおわないこと」
ではなく、
どういう場面で、どう備えればよいかが見えること
だったりします。
工程表をそのまま見せても生活イメージは伝わりにくい
施工会社の工程表には、どの作業をいつ行うかが整理されています。
ただ、それをそのまま住民の皆さんに見せても、においの影響がどのくらいかはイメージしにくいことがあります。
住民の皆さんが知りたいのは、
・においが気になりやすい時期
・窓を閉めたい時間帯
・洗濯物や換気に影響があるか
・その都度案内があるか
といった生活目線の情報です。
そのため、理事会としては工程表をそのまま流すより、
住戸内の暮らしにどう影響するかに言い換えて伝える
方がずっと分かりやすくなります。
理事会で先に整理しておきたいこと
住民説明の前に、理事会の中で共有しておきたいことがあります。
たとえば、
・においが出やすい工程は何か
・どの場所で作業するのか
・窓の扱いはどうなるのか
・特に注意したい時期はいつか
・住民への案内はいつ出すか
・問い合わせがあったとき、どう答えるか
このあたりが見えていると、説明会で質問が出てもかなり落ち着いて対応しやすくなります。
逆に、理事会の中で
「そのときになってみないと分からない」
だけで終わっていると、住民の皆さんには見通しがまったく持てません。
住民説明では“配慮している姿勢”が見えると印象が変わる
においの問題は、完全にゼロにできるとは限りません。
そこは工事である以上、現実的に難しい部分もあります。
ただ、住民の皆さんが安心しやすいのは、
理事会や工事側がちゃんと意識していることが見えるとき
です。
たとえば、
・影響が出やすい工程を先に知らせる
・窓の扱いをあらかじめ伝える
・生活に影響する時期を共有する
・気になるときの連絡先を明確にする
こうしたことがあるだけで、住民の皆さんの受け止め方はかなり違います。
住民説明では、内容の正確さだけでなく、
「そこまで考えてくれているのだな」
と感じてもらえるかどうかも大きいです。
“工事だから我慢してください”で終わらせない
においの話は、つい
「工事なので多少は仕方ありません」
でまとめたくなることがあります。
でも、それだけでは住民の皆さんにはかなり冷たく聞こえてしまいます。
実際に暮らしている立場からすると、毎日過ごす室内環境の話だからです。
そのため、住民説明では
・影響が出る工程があること
・ずっとではないこと
・事前に分かるようにすること
・相談があれば受け止めること
まで含めて伝えた方が、ずっと現実的です。
においの問題は、制限そのものより、どう寄り添って伝えるか の方が印象を大きく左右します。
よくある質問(Q&A)
大規模修繕ではずっとにおいが続く?
ずっと同じ状態が続くわけではありません。
塗装やシーリング、防水など、工程によって気になりやすい時期があります。
においが強い工程は何?
一般的には塗装、シーリング、防水の一部などで気になりやすいことがあります。
ただし、建物条件や使用材料によって感じ方は変わります。
住民説明では何を伝えるといい?
においが出やすい工程、窓の扱い、事前案内の時期、この3つが見えるだけでもかなり分かりやすくなります。
まとめ
大規模修繕のにおいは、住民の皆さんにとってかなり身近なテーマです。
騒音ほど表に出にくくても、在宅時間が長い方やにおいに敏感な方にとっては、毎日の暮らしにかなり関わることがあります。
そのため、理事会としては
「においが出ることがあります」
だけで済ませるのではなく、どの工程で気になりやすいのか、窓の扱いはどうなるのか、事前にどう案内するのかまで整理しておいた方が住民説明はずっと進めやすくなります。
においの話は小さな補足のように見えて、実際には住民の不安や生活のしやすさに直結しやすい論点です。
だからこそ、早めに触れておくだけでも、工事全体への受け止め方はかなり変わってきます。
誰に相談していいかわからない、どう進めていいかわからない管理組合様はぜひお気軽にお問合せください。
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