初回大規模修繕工事を見据えた長期修繕計画策定
築5年程度のマンションにおいて、既存の簡易的な長期修繕計画を見直し、将来を見据えた本格的な長期修繕計画を策定しました。
大規模修繕工事の実績がない段階での見直しであったため、現状の建物仕様を整理したうえで、概要設計レベルでの検討および概算工事費の算出を実施しました。
| 物件名称 | SHマンション |
|---|---|
| 所在地 | 東京都 |
| 構造・規模 | 鉄筋コンクリート造/地上15階建/56戸 |
| 業務名 | 長期修繕計画策定業務 |
[ 課題解決例 ]
課題感
1.大規模修繕工事の実績がなく、将来的な修繕費用の妥当性が不透明だった
2.既存の長期修繕計画が簡易的な内容であり、将来的な収支計画の精度向上が求められていた
3.将来的な資金不足が想定され、早い段階での修繕積立金の見直しが必要だった
解決施策
実施内容
・建物仕様や修繕項目を整理し、概要設計レベルで概算工事費を算出
・将来的な修繕費用を踏まえた長期修繕計画を策定
・第2回大規模修繕工事時の資金不足を想定し、複数の収支シミュレーションを実施
・「均等積立方式」と「段階増額積立方式」の2案を作成し比較検討
・総会へ出席し、計画内容および収支計画について説明を実施
計画見直し結果
長期的な収支シミュレーションを行った結果、第2回大規模修繕工事の時点で資金不足が生じる可能性が確認されたため、「均等積立方式」と「段階増額積立方式」の2案を提案しました。
最終的には、将来的な負担増加を見据えながらも段階的に修繕積立金を見直していく「段階増額積立方式」が総会で承認されました。
施策のポイント
1.修繕実績がない段階での長期修繕計画を策定
大規模修繕工事の実績がない段階から建物仕様や将来工事を整理し、長期的な視点で修繕計画を構築しました。
2.将来負担を見据えた複数案を提示
将来的な資金不足リスクに対し、「均等積立方式」と「段階増額積立方式」の複数案を比較しながら検討を行いました。
3.早期見直しによる健全な収支計画を実現
初回大規模修繕工事前の段階で見直しを行うことで、急激な積立金改定を抑えた、現実的かつ継続性のある計画策定を実現しました。
成果
・将来的な資金不足リスクを早期に可視化し、計画的な修繕積立金の見直しを実施
・段階的な積立方式を採用することで、急激な値上げを抑えた現実的な収支計画を策定
・大規模修繕工事実施前の段階から長期的な修繕計画を整理し、健全な維持管理体制の構築に寄与
・総会説明を通じて、管理組合内での合意形成を支援
