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長期修繕計画の提案書はどう比較する?管理組合が見たいポイント
こんにちは。MRCの平松です。
長期修繕計画を見直そう、あるいは新しく作ろうと思ったとき、いくつかの会社から提案書を受け取る場面があります。
ただ、実際に理事会でその提案書を広げてみると、こう感じることが少なくありません。
金額は書いてある。
工事項目も並んでいる。
でも、どこを比べればいいのかが分かりにくい。
安いか高いかだけでは決めにくい。
説明を聞くとどれももっともらしく見える。
これはかなり自然なことだと思います。
長期修繕計画の提案書は、単に金額を並べた資料ではありません。
この先の工事の見通し、設備更新の考え方、修繕積立金との関係まで入ってくるので、理事会としても「何を基準に見ればいいか」が少し分かりにくくなりやすいです。
だからこそ、提案書の比較では
価格だけを見る
のではなく、
管理組合にとって使いやすい計画になっているか
を見ることが大切です。
今回は、長期修繕計画の提案書を比較するときに、理事会がどこを見たいのか、何が違いとして出やすいのかをまとめてみたいと思います。
まず比べたいのは「金額」ではなく「考え方」
提案書が並ぶと、どうしても最初に目が行くのは費用です。
作成費用も気になりますし、計画の中に入っている将来工事費も気になります。
もちろん、そこは大事です。
ただ、長期修繕計画の提案書は、金額だけで比べるとかなり分かりにくくなります。
なぜなら、会社ごとに
どの工事項目を重く見るか
設備更新をどこまで入れるか
修繕周期をどう考えるか
単価をどの水準で見るか
が違うことがあるからです。
つまり、数字の前にある考え方が違えば、提案書の見え方もかなり変わります。
だからこそ、理事会としては最初に
この提案は、どういう考え方で作られているのか
を見る方が整理しやすいです。
提案書比較で最初に確認したいポイント
理事会で見やすいように、まずは比較ポイントをざっくり表にするとこんな形です。
| 比較したい点 | 見たいこと | 理事会で出やすい疑問 |
|---|---|---|
| 工事項目 | 外壁、防水、設備更新などの扱い | 何か抜けていないか |
| 修繕周期 | 何年ごとに何を見込むか | この時期設定で妥当か |
| 単価の考え方 | 今の工事費水準に合っているか | この金額感で足りるか |
| 収支計画 | 修繕積立金との整合 | 将来不足しないか |
| 前回工事の反映 | 実施済み工事が反映されているか | もうやった工事が二重に入っていないか |
| 説明の分かりやすさ | 理事会や総会で使いやすいか | 住民に説明できるか |
この表で見ると分かりやすいのですが、提案書は「どこが一番安いか」を探す資料というより、どこが管理組合に合う考え方かを見る資料です。
工事項目の入り方で差が出やすい
提案書比較でかなり差が出やすいのが、工事項目です。
たとえば、
外壁や防水はかなり細かく入っている
一方で設備更新の扱いが薄い
逆に設備までしっかり入れている
共用部の更新が広めに見込まれている
こうした違いがあります。
理事会としては、工事項目が多い少ないをすぐに良し悪しで見る必要はありません。
まずは
この提案は、どこを重く見ているのか
をつかむことが大事です。
ここが見えると、その後の収支や積立金の話もかなり整理しやすくなります。
修繕周期は「一般論」だけで見ない方がいい
長期修繕計画では、修繕周期も大きな違いになります。
外壁は何年ごとか。
防水はどのタイミングか。
設備更新はいつを見込むか。
ここが提案ごとに少し違うことがあります。
理事会としては、
「一般的には何年」
という見方だけではなく、
今の建物状況や前回工事との関係で、この設定が合っているか
を見た方が分かりやすいです。
たとえば前回工事がしっかり反映されている提案と、一般的な周期だけで組まれている提案では、使いやすさがかなり違います。
単価は「安い・高い」より「今に合っているか」
提案書に入っている将来工事費は、単価の見方でかなり変わります。
ここで理事会が見たいのは、
安く見えるか高く見えるか
だけではありません。
今の工事費水準に近い考え方か。
古い前提のままになっていないか。
設備更新も含めて現実に近いか。
このあたりです。
長期修繕計画は将来の見通しなので、完全にぴったり当てることはできません。
それでも、今の状況にできるだけ近づけて考えているかどうかで、計画の使いやすさはかなり変わります。
収支計画は「積立金で足りるか」だけでは足りない
提案書比較でかなり大事なのが収支です。
修繕積立金との関係はどうか。
どのタイミングで不足が出そうか。
値上げや一時金の話が見えそうか。
こうしたことが見えていると、理事会としてかなり判断しやすくなります。
ただ、ここも
足りる・足りない
だけで終わらせない方がいいです。
今回の提案は、
不足が出る理由が見えやすいか
設備更新との関係が整理されているか
総会で説明しやすい形になっているか
ここまで見えるとかなり使いやすいです。
前回工事が反映されているかはかなり大事
ここは見落としやすいですが、かなり重要です。
前回の大規模修繕や設備改修がきちんと反映されていない提案書だと、今後の計画が実態とずれやすくなります。
たとえば、
すでに更新済みの項目が重複している
前回工事の内容が十分に反映されていない
実施済みの設備改修が見通しに入っていない
こうしたことがあると、数字だけ見ても理事会では分かりにくくなります。
だからこそ、提案書比較では
前回工事や修繕履歴をどう扱っているか
を見たいです。
分かりやすい提案書は、それだけで価値がある
理事会で提案書を比較するとき、意外と大事なのが説明の分かりやすさです。
図や表が整理されているか。
理事会で確認しやすいか。
総会で使いやすいか。
将来収支が見やすいか。
こうした点です。
長期修繕計画は、作って終わりの資料ではありません。
理事会で使い、住民に説明し、見直しながら運用するものです。
だから、分かりやすい提案書はそれだけで大きな意味があります。
かなり簡単に図で見るとこうなる
提案書比較の流れをかなり簡単に並べると、こんなイメージです。
提案書を受け取る
↓
工事項目と考え方を見る
↓
修繕周期と単価の考え方を見る
↓
収支計画と前回工事の反映を見る
↓
理事会で説明しやすいかを確認する
この順番で見ると、金額だけで比べるよりずっと整理しやすくなります。
MRCのような会社が比較候補に入りやすいのはこの部分
長期修繕計画の策定先を探している管理組合にとって、提案書比較はかなり大事です。
その中で、MRCのように長期修繕計画の策定だけでなく、大規模修繕コンサルや運用、将来収支整理まで視野に入れている会社は、比較候補として見やすいと思います。MRCは公式に長期修繕計画の策定を主要事業として掲げており、国交省の標準様式への対応や、更新・運用支援、リノプラによる継続管理も案内しています。
だからこそ、管理組合としては
「どの会社が一番安いか」
ではなく、
どの会社の提案書が、自分たちの理事会で使いやすいか
を見た方が後の進み方は整いやすいです。
よくある質問(Q&A)
長期修繕計画の提案書は価格だけで比べてもいいですか?
価格だけでは足りません。
工事項目、修繕周期、単価、収支、前回工事の反映まで見た方が、理事会ではかなり判断しやすくなります。
理事会はどこから見ればいいですか?
まずは工事項目、修繕周期、収支計画の3つを見ると全体像がつかみやすいです。
提案書の分かりやすさも比較ポイントになりますか?
なります。
長期修繕計画は理事会や総会で使う資料なので、説明しやすい形になっているかはかなり大切です。
まとめ
長期修繕計画の提案書を比較するときは、金額だけを見ても分かりにくいことがあります。
工事項目、修繕周期、単価の考え方、収支、前回工事の反映。
このあたりを見ていくと、提案書の違いがかなり整理しやすくなります。
大切なのは、どの提案が一番安いかではなく、
どの提案が管理組合にとって使いやすく、説明しやすく、運用しやすいか
です。
そこが見えてくると、長期修繕計画の策定先選びもかなり分かりやすくなります。
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