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管理会社から出てきた長期修繕計画、理事会はどこを確認する?

こんにちは。MRCの平松です。

管理組合の方とお話ししていると、長期修繕計画の見直しで多いのが、こんな場面です。

管理会社から長期修繕計画が出てきた。
数字も表もそろっている。
ひと通り形にはなっている。
でも、理事会としてどこを確認すればいいのかが分かりにくい。

長期修繕計画は、ページ数もありますし、工事項目も多いです。
将来の支出や修繕積立金の見通しまで入ってくるので、最初から全部を細かく見るのはなかなか大変です。

ただ、理事会として大切なのは、最初から完璧に読むことではありません。
まずは、この計画が今のマンションに合っているかこの先の説明に使いやすいかを見ることです。

今回は、管理会社から出てきた長期修繕計画を、理事会としてどこから確認すると分かりやすいのかを整理してみたいと思います。

最初に見るのは数字より違和感

長期修繕計画を受け取ると、どうしても総額や修繕積立金の数字に目が行きやすいです。
もちろん、そこはかなり大事です。

ただ、最初から細かい数字を追い始めると、かえって全体が見えにくくなることがあります。
理事会として最初に見たいのは、むしろ違和感です。

この工事項目は入っていて当然なのか。
逆に、入っていそうで入っていないものはないか。
時期設定に無理はないか。
前回工事が反映されているように見えるか。
説明するときに引っかかりそうなところはないか。

つまり、最初は「この数字は正しいか」より、**「この計画は何かズレていないか」**を見る方が整理しやすいです。

理事会が最初に確認したい5つのポイント

まずは、理事会で確認したいポイントを表にするとこんな形です。

確認ポイント見たいこと理事会で出やすい疑問
工事項目外壁、防水、設備更新などがどう入っているか抜けている項目はないか
修繕時期何年目に何を見込んでいるかこの時期設定で本当にいいのか
工事費の考え方今の工事費感覚と大きくずれていないかこの金額で見てよいのか
修繕積立金との関係将来の収支に無理がないか値上げや一時金は必要になりそうか
前回工事の反映すでにやった工事が反映されているか二重に計上されていないか

この5つが見えるだけでも、理事会の中でかなり話しやすくなります。

工事項目は「ある・ない」だけでなく偏りも見る

工事項目を見るとき、つい抜けているかどうかだけに目が行きます。
でも、実際には偏りも大事です。

たとえば、外壁や防水はかなり細かく入っているのに、設備更新の扱いが薄いことがあります。
逆に、設備は広く見ているけれど、共用部の更新が弱いこともあります。

ここで理事会として見たいのは、この計画がどこを重く見ているかです。

長期修繕計画は、項目が多ければ良いというものではありません。
今の建物や今後の課題に対して、どの部分を中心に見ているのかが分かる方が大切です。

修繕時期は一般論より建物との相性を見る

長期修繕計画を見ると、何年目にどの工事を見込むかが並んでいます。
ここで理事会として気をつけたいのは、「一般的にはこのくらい」という見方だけで判断しないことです。

同じ築年数でも、前回工事の内容や設備の状態で考え方は変わります。
たとえば、前回大規模修繕の内容がしっかり反映されている計画と、一般的な周期でそのまま並べている計画では、使いやすさがかなり違います。

理事会としては、今の建物と前回工事の流れに合っているかという見方を持っておくと、かなり分かりやすいです。

工事費は安いか高いかより「今に近いか」

長期修繕計画に出てくる工事費は、理事会でもかなり気になります。
ただ、ここで大切なのは、安いか高いかだけではありません。

今の工事費の水準に近い考え方か。
昔の単価感覚のままになっていないか。
設備更新まで見たときに現実に合っているか。

このあたりを見たいです。

長期修繕計画は、将来をぴったり当てるためのものではありません。
ただ、今とかけ離れた前提だと、その後の総会説明や積立金の話がしにくくなります。

修繕積立金との関係は「足りる・足りない」で終わらせない

収支表を見ると、つい「足りるか足りないか」に目が行きます。
でも、理事会としてはそこだけで終わらせない方がいいです。

不足が出る理由が見えるか。
どの工事時期で収支が厳しくなるのか。
設備更新の影響まで見えているか。
積立金の見直しが必要なら、いつ頃から考えるべきか。

このあたりが分かると、長期修繕計画はかなり使いやすくなります。
特に住民説明では、数字そのものより、なぜそういう見通しになるのかが見えている方が伝わりやすいです。

前回工事が反映されているかはかなり大事

ここは見落としやすいですが、かなり重要です。

前回の大規模修繕や設備改修が十分に反映されていないと、長期修繕計画の見通しが実態とずれやすくなります。

たとえば、すでに更新済みの部位がまた近い時期に入っている。
前回の工事履歴が薄く、今後の予定にうまくつながっていない。
こういうことです。

理事会としては、前回工事の内容が今の計画にきちんと戻っているかを確認しておくと、その後の見直しもかなりしやすくなります。

流れを見るとこうなる

考え方をかなり簡単に並べると、こんな流れです。

管理会社から長期修繕計画が出てくる

理事会で工事項目・時期・収支を確認する

前回工事とのずれや違和感を整理する

必要なら質問や見直しをかける

総会説明や今後の運用につなげる

この順番で見ると、理事会の役割は「正解を作ること」ではなく、「使える計画に近づけること」だと分かりやすいです。

こんな時はそのまま使わず、一度立ち止まりたい

管理会社から出てきた長期修繕計画を、そのまま使わない方がいいケースもあります。

たとえば、

前回工事が十分に反映されていない
設備更新の扱いがかなり薄い
工事費の前提が今とずれて見える
収支の説明がしにくい
理事会の中でも「このままでいいのか」が残る

こういう場合です。

管理会社に相談すること自体は自然ですし、大事です。
ただ、理事会として違和感が残っているなら、そのまま進めるより、一度整理した方が後で説明しやすくなります。

長期修繕計画は「出てきたものを使う」だけでは足りない

長期修繕計画は、作って終わりの資料ではありません。
見直して、使って、総会で説明して、次の工事判断にもつなげていく資料です。

だからこそ、理事会としては
「管理会社が作ったから使う」
ではなく、
この計画をこのまま管理組合の資料として使いやすいか
を見ることが大切です。

そこが見えていると、将来の見直しもかなりやりやすくなります。

リノプラや長計の運用ともつながるのはこの部分

長期修繕計画が理事会で扱いにくくなるのは、計画書そのものが悪いというより、前回工事や修繕履歴、資金の見通しとつながって見えないことが多いからです。

前回何をやったのか。
今どこが課題なのか。
この先どこで支出が増えるのか。
理事が替わっても話がつながるのか。

こうしたことが見えるようになると、長期修繕計画はかなり使いやすくなります。
リノプラのような考え方と相性がいいのも、まさにこの「計画を運用する」部分です。

よくある質問(Q&A)

管理会社が作った長期修繕計画はそのまま使っていいですか?
そのまま使えることもあります。
ただ、理事会としては工事項目、修繕時期、収支、前回工事の反映は一度確認した方が分かりやすいです。

理事会はどこから見ればいいですか?
まずは工事項目、修繕時期、修繕積立金との関係、この3つを見ると全体像がつかみやすいです。

違和感がある時はどうすればいいですか?
そのまま流さず、どこに違和感があるのかを言葉にして整理することが大切です。
必要に応じて、見直しや第三者の意見を入れることも考えやすくなります。

まとめ

管理会社から長期修繕計画が出てきたとき、理事会として大切なのは最初から全部を細かく読むことではありません。
まずは、工事項目、修繕時期、工事費、修繕積立金との関係、前回工事の反映を見ながら、違和感がないかを確認することです。

長期修繕計画は、作成されたことより、理事会で使えることの方が大切です。
そのまま使うのか、少し見直した方がよいのか。
そこが整理できるだけでも、その後の総会説明や長期運用はかなり進めやすくなります。

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