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給排水管改修はいつ考える?管理組合で見落としたくないポイント

こんにちは。MRCの平松です。

管理組合の方とお話ししていると、大規模修繕の話の中でよく出てくるのが、
「外壁や防水は分かりやすいけれど、給排水管はいつ考えればいいのでしょうか」
というご相談です。

これはとても自然な疑問だと思います。

外壁や屋上、防水、鉄部などは目に見えやすいので、理事会でも話題に上がりやすいです。
一方で、給排水管はふだん目にすることが少なく、問題が表面化しない限り、どうしても後回しになりがちです。

ただ、マンションの維持管理を考えるうえで、給排水管はとても大事な設備です。
漏水や詰まりのように生活に直結する不具合につながることもありますし、築年数が進んでくると、理事会として計画的に考えておきたいテーマになってきます。

しかも給排水管の改修は、外壁補修のように「見た目が傷んでいるからそろそろ考えよう」という話になりにくい分、タイミングの見極めが難しいです。
だからこそ、いつ考え始めるべきか をあらかじめ整理しておくことが大切だと思います。

今回は、給排水管改修をいつ考えればよいのか、管理組合としてどんな視点で整理していくとよいのかを、できるだけわかりやすくお話しします。

給排水管は「問題が出てから」では遅いことがある

給排水管の改修について考えるとき、まず大切なのは、不具合がはっきり出てから考えるだけでは遅いことがある という点です。

もちろん、実際に漏水や詰まり、赤水のような症状が出れば、理事会でも大きな課題として認識されやすいです。
ただ、その段階ではすでに一部でトラブルが起きていることになります。

給排水管は、表面から状態が分かりにくい設備です。
見た目は特に問題がないように感じても、内部では劣化が進んでいることがあります。

特に共用部の配管は、建物全体に関わる設備です。
一部の不具合が、住民の皆さんの生活や管理組合の対応に大きく影響することもあります。

そのため、給排水管は「症状が出たら考える」のではなく、築年数や過去の更新履歴を見ながら、計画的に意識していくこと が大切です。

いつ考えるかは築年数だけでは決まらない

給排水管改修については、よく
「築何年くらいで考えるべきですか」
と聞かれます。

たしかに築年数は大切な目安です。
ただ、実際には築年数だけで一律に決められるものではありません。

なぜなら、マンションごとに

・配管の材質
・これまでの更新履歴
・使用状況
・不具合の有無
・メンテナンス状況

が違うからです。

同じ築30年のマンションでも、すでに一部更新しているところもあれば、ほとんど手を入れていないところもあります。
そのため、「築何年だから絶対に改修」というより、築年数を目安にしつつ、そのマンションの状態を見て判断する という考え方が現実的です。

築25年から30年前後は意識したい時期

とはいえ、目安がまったくないと理事会でも考えにくいと思います。
その意味では、築25年から30年前後 は、給排水管について一度しっかり意識しておきたい時期だと思います。

この時期になると、建築部分だけでなく設備全体の更新をどう考えるかが、現実的なテーマになってきます。
外壁や防水の大規模修繕とあわせて、「設備はどう考えるべきか」という話が出てくることも増えてきます。

もちろん、すぐに全面改修が必要とは限りません。
ただ、理事会として
「まだ先の話」
で済ませるのではなく、少し先の課題として視野に入れておく ことが大切です。

まず確認したいのは過去の更新履歴

給排水管を考えるときに最初に見たいのは、過去にどこまで更新しているか です。

たとえば、

・共用部の給水管を更新しているか
・排水管にどこまで手を入れているか
・専有部との関係をどう考えてきたか
・更生工事をしているのか、更新工事をしているのか

こうしたことによって、今後の考え方はかなり変わります。

意外と多いのが、資料としては何か残っていても、理事会の中でその内容が十分に共有されていないケースです。
「前に何かやっているらしい」くらいの認識だと、今後を考えるのは難しくなります。

そのため、給排水管改修を考え始めるときは、まず
このマンションではこれまで給排水管にどこまで手を入れてきたのか
を整理することが出発点になります。

不具合のサインを見逃さない

給排水管については、理事会の中で日常的に話題に上がりにくい分、小さな不具合のサイン を見逃さないことも大切です。

たとえば、

・漏水事故が起きた
・排水の流れが悪い
・赤水の相談がある
・配管の腐食が指摘された
・更新の必要性について管理会社や業者から話が出た

こうしたことがあれば、給排水管の状態を考えるきっかけになります。

もちろん、一件の不具合ですぐに全面改修という話にはなりません。
ただ、同じようなトラブルが繰り返されていたり、複数のサインが出てきたりしている場合は、理事会としてきちんと整理しておきたいところです。

給排水管は調査して考える

外壁や防水と同じように、給排水管についても、実際には調査を踏まえて考える ことが大切です。

見た目だけでは分からない設備だからこそ、状態を確認してから方向性を考える必要があります。

理事会の中で話をしていると、
「そろそろ心配だけれど、本当に今なのか分からない」
という状態になることが多いです。

このときに必要なのは、感覚だけで判断することではなく、
実際の状態を確認したうえで、今後の見通しを持つこと です。

調査を行うことで、

・どの程度劣化が進んでいるのか
・今すぐ改修が必要なのか
・数年後を見据えて準備すべきなのか
・全面改修か、段階的な対応か

といったことが見えやすくなります。

外壁や防水とは違う難しさがある

給排水管改修が難しいのは、外壁や防水と少し違う論点があるからです。

外壁や防水は、建物の外側の工事として比較的イメージしやすいです。
一方で給排水管は、共用部と専有部の関係が出てきたり、住戸内への立ち入りが必要になったりする場合があります。

また、住民の皆さんにとっても、
「どこまでが管理組合の範囲なのか」
「工事すると生活にどう影響するのか」
が分かりにくいことがあります。

そのため、給排水管改修は単に工事の話ではなく、住民説明や合意形成も含めて考える必要があるテーマ です。

大規模修繕と一緒に考えるか、分けて考えるか

給排水管改修では、理事会の中でよく出てくるのが
「大規模修繕と一緒に考えるべきか」
という話です。

これはマンションごとに違います。

たとえば、

・同じ時期にまとめて行った方が効率がいい場合
・工事の性質が違うので分けて考えた方がいい場合
・予算や住民負担を考えると段階的な方が現実的な場合

などがあります。

大切なのは、「一緒が良い」「別が良い」と最初から決めつけることではなく、
建物の状態、工事の内容、資金計画、住民への影響 を見ながら整理することです。

長期修繕計画にきちんと入っているかを見る

給排水管改修は、長期修繕計画の中でどう位置づけられているかも重要です。

もし今の長期修繕計画に給排水管の改修や更新が十分に入っていない場合、将来の資金計画が現実とずれている可能性があります。

反対に、計画には入っていても、

・時期の考え方が古い
・費用の見込みが今の相場と合っていない
・更新範囲が実態に合っていない

ということもあります。

そのため、給排水管改修を考えるときは、今の長期修繕計画が本当に現実に合っているかを確認することが大切です。

住民説明では「なぜ今考えるのか」が大切

給排水管改修は、住民の皆さんにとっても分かりにくいテーマです。
目に見えにくい設備だからこそ、
「なぜ今考える必要があるのか」
が伝わらないと、話が進みにくいことがあります。

そのため、住民説明では、

・今どんな状態なのか
・どんなリスクがあるのか
・今すぐ工事が必要なのか、それとも準備段階なのか
・長期修繕計画や資金計画とどうつながるのか

を整理して伝えることが大切です。

給排水管改修は、いきなり大きな工事の話をするより、まず現状と今後の見通しを共有する ところから始めた方が進めやすいことも多いです。

早く考えることには意味がある

給排水管改修は、外壁のように分かりやすい劣化が見えにくいため、どうしても後回しになりやすいです。
ただ、早く考えることには大きな意味があります。

それは、今すぐ工事をするためではなく、
理事会として準備ができるから です。

・過去の履歴を整理する
・現状を確認する
・長期修繕計画を見直す
・資金計画を考える
・住民説明の土台を作る

こうした準備には時間がかかります。
だからこそ、給排水管改修は「問題が起きてから」ではなく、「少し早めに視野に入れる」ことが大切だと思います。

よくある質問(Q&A)

給排水管改修は築何年くらいで考える?

一律ではありませんが、築25年から30年前後は一度しっかり意識したい時期です。
ただし、実際には過去の更新履歴や現在の状態を見ながら判断することが大切です。

漏水が出ていなければまだ考えなくていい?

そうとは限りません。
給排水管は、症状が出る前に内部で劣化が進んでいることもあります。
不具合が出る前から、長期的な視点で整理しておくことが大切です。

大規模修繕と一緒にやるべき?

マンションによります。
一緒に行う方が効率的な場合もありますし、工事内容や予算の考え方によっては分けた方が現実的な場合もあります。

まとめ

給排水管改修は、外壁や防水のように目に見えやすいテーマではありません。
だからこそ、理事会の中で意識し始める時期を持っておくことが大切です。

築25年から30年前後は、給排水管についても一度しっかり整理したい時期です。
そのときに大切なのは、築年数だけで決めることではなく、過去の更新履歴、現在の状態、長期修繕計画との関係を見ながら考えることです。

給排水管改修は、問題が起きてから慌てて考えるより、少し早めに視野に入れておく方が、管理組合として落ち着いて対応しやすくなります。
見えにくいテーマだからこそ、順番に整理していくことが大切だと思います。

誰に相談していいかわからない、どう進めていいかわからない管理組合様はぜひお気軽にお問合せください。

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