大規模修繕工事

マンション改修設計コンサルタント協会が設立された背景は?良いコンサル会社の選び方も解説

10年スパンで行われるマンションの大規模修繕工事。管理組合にとっては住居を適切な状態に保つための大イベントであり、施工業者やコンサルタント会社選びも非常に重要です。

しかし「不適切コンサル」の存在をはじめとして、マンションの改修設計コンサル業界には「不適切コンサル」という社会問題がはびこり、選定の際にも常に不安が伴ってしまうのが現状です。

そんな状況下で「一般社団法人 マンション改修設計コンサルタント協会」が設立されました。

 

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この記事は以下のような方におすすめ
マンション改修設計コンサルタント協会について詳しく知りたい
マンションの大規模修繕工事を円滑に進めたい
不適切コンサルを避け、信頼できるコンサルを探したい

本記事はマンション改修設計コンサルタント協会が設立された背景について解説しています。

また、信頼できるコンサルタント会社を探すための方法についても、専門家の立場からわかりやすくご紹介します。

マンション改修設計コンサルタント協会とは?

マンション改修設計コンサルタント協会とは、マンション改修設計業務に関わる改修設計コンサルタントの団体です。

イメージがつきにくいかもしれませんが、事業内容としては下記のようなことを行っています。

  • マンション改修設計コンサルタント業務の発展のための啓蒙
  • マンション改修設計コンサルタント業の社会的地位の向上及び業務環境改善
  • マンション改修設計業務の標準化
  • マンション改修設計コンサルタント業務に関する教育及び資格者の認定
  • マンション改修設計コンサルタント業務の情報発信のためのイベント等の開催
  • 書籍等の企画、製作、出版
  • その他前各号に掲げる事業に附帯又は関連する事業

マンション改修設計コンサルタント協会が設立された背景

マンション改修設計コンサルタント協会が設立されたのは2017年。大規模修繕工事の歴史と比べると、かなり若い組織であることが分かります。

なぜ、この協会が今になって設立されたのでしょうか?

国土交通省の通知がきっかけ

2017年1月に国土交通省から「設計コンサルタントを活用した、マンション大規模修繕工事の発注等の相談窓口の周知について」という通知書が出されました。

この通知書の内容をまとめると、以下のようなことが書かれていました。

  • 設計コンサルがサポートする「設計監理方式」の大規模修繕工事は有効である
  • しかし、発注者たる管理組合の利益と相反する立場に立つ設計コンサルタントの存在が目立つ
  • 設計コンサルタントが利益相反行為を起こさない中立的な立場を保つ形で、施工会社の選定が公正に行われるよう注意する必要がある

設計コンサルタントの利益相反行為とは

上記の、設計コンサルタントによる利益相反行為とは一体何を指すのでしょうか。それは、リベートの問題です。

詳細に言うと、「設計コンサルタントが癒着関係にある施工業者をあえて選定し、施工業者からバックマージンをもらう」という問題が多発していたのです。

この事象の要点は、施工業者がバックマージンも含めた高額な見積もりを出し、癒着関係にある設計コンサルがその一部の売上金をもらうこと。

施工内容に見合わない金額の場合、通常は設計コンサルが是正しますが、そもそもマンション側を騙す前提なので、是正には期待できません。

信頼できるコンサルタントの特徴

今もなお、不適切コンサルの被害は後を断ちません。

このため、設計コンサルを探す管理組合の皆様は、信頼できるコンサルタントを見つける方法を知ることで自衛が可能です。

ここでは、主に信頼できる設計コンサルの特徴について4点解説します。

コンサルティング実績がある

まずはコンサルティングの実績が豊富にあることです。不適切コンサルには新興の会社も少なくなく、実績が乏しいことも多々あります。

また、設計管理方式で受注したマンションの管理組合から、直接評判を聞いてみてもいいでしょう。そこで「施工費用が高かった」などの声があった場合には、慎重に検討する必要があります。

合意形成などへの知識・理解も十分

不適切コンサルは利益相反行為ありきの役務提供を行なっており、管理組合側の合意形成などに積極的に関わらないことも多いです。

一方、本当に大規模修繕工事をサポートしようという設計コンサルは、施工業者の監理以外に、マンション側が円滑に工事期間を迎えられるように合意形成の支援を堅実に実施します。

合意形成に向けた設計コンサルのスタンスや知識・理解もきちんと確かめ、信頼できる会社か確認しましょう。

大規模修繕工事の実施ありきになっていない

また、設計コンサルが大規模修繕工事の実施ありきになっていないかも重要なポイントです。

修繕工事の実施前に建物診断を実施してマンションの状態を確認し、その結果、修繕工事が本当に必要なのかを確かめるのが正しい方法。

しかし、工事を実施しなければ、施工業者・コンサル会社ともに売上が立たないため、利益相反行為をもくろむ業者は大規模修繕工事の実施が前提になっているのです。

管理組合側のことを親身に考える設計コンサルは、「大規模修繕工事をやるべきか否か」という段階からしっかりとコンサルティングを実施するでしょう。

管理会社・施工業者と利害関係がない

確認することは難しいですが、設計コンサルが管理会社・施工業者と利害関係にないかどうかも重要なポイントです。

施工業者は決め打ちではなく、その都度、入札などを行い最も良い業者を選んでいきます。完全な中立者として設計コンサルが立ち回ってくれるかどうかで、大規模修繕工事の質も決まります。

まとめ

本記事では、マンション改修設計コンサルタント協会の設立された背景とともに、信頼できるコンサル会社の選び方も解説しました。

まだまだ不適切コンサルが後を絶たない業界ですが、協会や堅実なコンサルタント会社の活動によって、マンション側も安心して依頼できるようになってきています。

それでも不安な方は、ぜひ弊社サービスをご利用ください。

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